前回、「単語帳」についてお話ししましたが、今回は「辞書」についてです。
韓国語の勉強を始めて少しした頃、辞書が必要だと感じ、新大久保の書店に行きました。
その時はまだ辞書の種類も少なく、一番、手軽で見やすそうな辞書・・という事で
小学館から出版されている「pocket progressive Korean Dictionary」と書かれた
キレイな水色の辞書を買いました。
韓国語の辞書を手にしたのが初めてだったので、とても嬉しくてやる気に溢れたのを
今でも覚えています。
この辞書は、初歩、初級の人が使う辞書という位置づけのようで、ある程度の
学習年月が過ぎると、語彙不足を感じるようで表紙にあるような「朝鮮語辞典」を
使う方が多いようです。
でも、辞書は使いやすいものが一番だと考える私は、上級になってもずっと水色の
小さい辞書を使っていました。
もちろん「朝鮮語辞典」も買うには買いましたが、実はあまり使っていません。
何故、小学館の辞書が良かったのか?
まず、初級の私が使うには充分すぎるくらいの語彙が載っていたため、私にとっては
かなりレベルが高く、しかも、持ち歩くにはちょうど良い大きさと重さだったのが理由の
1つです。
レッスンがない日も必ずバックの中にこの辞書を入れて、漫画でも見るかのように
パラパラとめくっては「あ、この単語って、こう使うんだ」と、例文を見るのが
楽しく仕方ない毎日が続いたのです。
今は、みんな電子辞書を使うのが普通になっていますので、私のように未だに
紙の辞書しかもっていない学習者は珍しいのではないかと思います。
紙の辞書の良いところ、それは、分からない単語を辞書で調べるとき、すぐに前後の似た
単語も見ることができ、調べようと思ってないのに、ドンドン新しい言葉と意味を
覚えられるという点、そして、先ほど書いたように漫画を読むのと同じ感覚で
ペラペラめくりながら、また、適当にパッと開いて「今日はこのべーじを覚えよう」などと
1冊の辞書で楽しみながら学習できるという点、そして、なんといっても愛着の湧き方が
尋常ではない・・という点です。
私の水色の辞書はすでにキレイな水色が、グレーになってしまいました。
(お見苦しい姿になってしまいましたが、敢えてご紹介します。)
辞書は新品だと、紙と紙がピッタリとくっついて非常にめくりにくいのですが
使い込めば使い込むほど、空気が入り辞書自体に厚さが増してきます。
こうなってくると、「私の辞書」そのものになり、手放せなくなるのです。
電子辞書にも良い点があるのだと思いますが、私は今回書いた理由によって
紙の辞書を手放せずにいます。
辞書が必要になったとき、電子辞書を選ばれる方が多いかと思いますが、騙されたと思って
紙の辞書を1冊購入して、私のように愛情を感じるまで使い込んで見てください。
きっと、その愛情に辞書がキチンと答えてくれるはずですよ!